コロナ禍は言うまでもなく、IoTやMaaS、DXなど、私たちの社会や暮らしは大変動の真只中にあり、息をつく暇もないほどです。先行きが見えないこのような時代に、何を手掛かりに就職先を検討すればいいのだろう、と思う方も少なくないのではないでしょうか。同じように私たち企業も、学生の皆さんに真摯であろうとすればするほど、手放しで将来への確信や展望を語ることはできません。ただ、時代の奔流の中にあっても、ホンダ開発が変わらずに持ち続けていること、大切にしている思いをお伝えすることで、少しでもホンダ開発に興味を持っていただければ嬉しく思います。

はじめに、大きな変化の時流にあってもホンダ開発では、お客様をはじめ関わるすべての人々の生活や暮らしが少しでも豊かで実りあるものになるよう、従業員一人ひとり、心をくだいて日々の仕事に取り組んでいます。どんな時代やビジネス環境にあっても、常に前を向いて、お客様の満足と喜びのために、質の高い商品やサービスの提供に全力を尽くす。これがホンダ開発であり、最初に皆さんに知っていただきたいことです。

また、厳しく困難な時代にあっても、お客様や社会の新たなニーズにしっかりと応えていくために、常に好奇心と探求心を保ち、何事にもチャレンジするマインドを持つ人々が集う組織でありたい、と私たちは考えます。安全な場所に立ち止まっているより、時に失敗することも厭わず、むしろそれを糧にしながら、お客様、働く仲間、関係先、更にその先の社会と共に、常に新しい一歩を踏み出だす。そういうホンダ開発でありたいと願っています。

また、先行き不透明で混沌とした時代である今ほど、多様で異質な人材を必要とする時はありません。様々なスキルや経験を持つ多様な人材の叡智を結集してはじめて、複雑で不透明な現実を読み解き、他に先んじて行動することができると考えるからです。人それぞれの違いを活かしてこそ強い組織になる。自ら伸びよう、自身を伸ばそうという意欲を持つ個人に、その成長や活躍の場を提供することが会社の責務である。私たちはそのように考える会社です。

最後に、私たちのビジネスはHondaのグローバル・ビジネスを裏方として支える、どちらかといえば地味で泥臭い業容で成り立っています。地味であっても私たちにできる方法でHondaをはじめとするお客様に貢献することが私たちの使命であり、誇りでもあります。もちろん、Hondaとの長年の関係に甘えるのではなく、質の高い商品とサービスの提供で選ばれるホンダ開発であり続けるために、今後もチャレンジし続けます。

もし、このような私たちに興味や関心を持っていただけたら、ぜひ一度話を聞かせてください。お会いできることを楽しみにしています。